連番 | 315 |
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L-NO | 40-2 |
表題 | サケに寄生する粘液胞子虫 Chloromyxum 2種の分類と生活史 |
著者 | 浦和茂彦・広井 修 |
発行年 | 1986 |
誌名 | 北海道さけ・ますふ化場研究報告 |
巻(号) | (40) |
頁 | 11-20 |
索引 | サケ,親魚,胆嚢,寄生虫,粘液胞子虫類,Chloromyxum wardi, Chloromyxum salvelini, 寄生率,生活史,千歳川, |
要約 | 千歳川産サケ親魚の胆嚢に寄生した粘液胞子虫類 Chloromyxum 2種の形態を記載し分類学的検討を行うと共に,生活史について考察した.大型種は C. salvelini Fujita,1923に,小型種は C. wardi Kudo,1920に同定され,いずれもサケからは初記録であった.C. chitosense Fujita,1923は C. wardi のシノニムと判断された.淡水種の C. wardi と C. salvelini は,河川生活期のサケ稚魚に感染後,3-5年して母川付近の沿岸に産卵回遊したサケの胆嚢に初期栄養型として現われ,宿主が河川に遡上して産卵する頃に合わせて胞子を形成すると推定された.産卵親魚での胞子の出現率は,C. wardi が59.6%,C. salvelini が23.7%であったが,前期群ほど高い傾向がみられ,その原因として稚魚期の河川生活期間の長さが影響していると考えられた. |
言語 | In Japanese with English summary |
入力者 | SU |
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最終更新日 : 2006/01/16