北海道さけ・ますふ化場研究報告 1-50号総目録データベース

総目録目次へ戻る 前のデータ 次のデータ

夏季網走湖に於ける甲殻類プランクトンの昼夜垂直移動の観察

連番 41
L-NO 5-3
表題 夏季網走湖に於ける甲殻類プランクトンの昼夜垂直移動の観察
著者 元田 茂・石田昭夫
発行年 1950
誌名 水産孵化場試験報告
巻(号) 5 (2)
105-112
索引 橈脚類,枝角類,Diaphanosoma brachyurum, Sinocalanus tenellus, Bosmina longirostris,鉛直移動,網走湖,
要約 昭和22年夏晴天の日に一昼夜間に亘り網走湖に於いて甲殻類プランクトンの0-6 m層を通ずる昼夜移動を観察した.観察した種類は9種であるが,その中多量に出現した Diaphanosoma brachyurum, Sinocalanus tenellus, Bosmina longirostris の3種について考察を試みた.3種とも朝もっとも著しく下降しまた午後は,午前よりも一般に分布が浅い.これは朝最初に光の刺激を最も強く感じてこれを逃れ午前中の光の刺激を継続的に受けるため午後は適応して感受性が鈍くなったものと想像される.夕刻暗くなったときに急激に上昇し夜間は上下均等に近い分布を示す.すなわち夕刻光の刺激から解放されると負の走地性を生じ暗黒が続くと走地性が消失して重力に無関係の分布を来すのであろう.ほとんどすべての種類は日中6 m以深湖底 (7 m) までの間に多数潜伏しているように思われワカサギは日中湖底近くを遊泳してこれら餌料プランクトンを捕食していると想像される.
言語 In Japanese with English summary
入力者 KM

研究報告本文へのリンクpdf459KB

カウンター 最終更新日 : 2006/04/03