北海道さけ・ますふ化場研究報告 1-50号総目録データベース

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北海道西海岸に於ける春ニシンの天然産卵の観察 第2報 潜水調査による産卵床の観察

連番 86
L-NO 9-3
表題 北海道西海岸に於ける春ニシンの天然産卵の観察 第2報 潜水調査による産卵床の観察
著者 田村 正・大久保正一・藤田 忠・広部武男
発行年 1954
誌名 孵化場試験報告
巻(号) 9 (1/2)
95-112
索引 海産魚,ニシン,天然産卵,産卵場所,卵,受精率,孵化率,北海道日本海沿岸,増毛,留萌,鬼鹿,
要約 北海道春ニシンの産卵習性を,増毛(1953),留萌と鬼鹿 (1954)で観察した.天然産卵の行われた場所は,群来 (くき)(精液の放出で海水の白濁した処)のあったところのみだった.群来した海岸は年によって異るが,全沿岸に対し,1952年 62 km,1953年29 km,1954年38 kmに及んだ.群来場所で潜水調査により産卵状況を観察したところ,極めて狭い区域にのみ産卵が認められた.産卵場は沿岸部の浅いところで,海底の海藻や,岩石に卵の附着が認められた.産卵量の多かったところでの1 u当りの産卵数は,増毛の阿分で154万粒,小平で580万粒,鬼鹿で153万粒であった.天然産卵床から得たニシン卵の受精率は72-98%,孵化率は95-98%であった.ニシンの天然産卵場は以前に比較して著しく狭くなったと推定される.
言語 In Japanese with English summary
入力者 SU

研究報告本文へのリンクpdf1043KB

カウンター 最終更新日 : 2005/11/07