連番 | 220 |
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L-NO | 23-3 |
表題 | 産卵溯上期サケ(Oncorhynchus keta)の体カロチノイド色素に関する生化学的研究-I |
著者 | 西野一彦・斎藤 要・北原 直 |
発行年 | 1969 |
誌名 | 北海道さけ・ますふ化場研究報告 |
巻(号) | (23) |
頁 | 15-22 |
索引 | サケ,親魚,成熟,血清,色素,カロチノイド,アスタキサンチン,十勝川, |
要約 | 十勝川に遡上するサケの成熟過程における体内カロチノイドの移動と代謝生産について検討した.筋肉のアスタキサンチン量は雌雄共成熟の進行に伴って減少し,完熟期には遡上初期の1/10〜1/20量となるが,雌が雄よりも大きな減少率を示す.成熟の進行に伴い,雌では筋肉アスタキサンチンが血清を介して性腺へ移転する.精巣のアスタキサンチン量は僅かであるが,成熟過程において特異的なコレステリン様成分が増大する.表皮中のカロチノイドは成熟の進行に伴って増加すると共に質的に複雑化し,完熟期の表皮カロチノイドは60%以上がルテイン系色素よりなる.成熟過程のサケでは従来知られている動物体におけるカロチノイドの代謝生産とは逆の機構,即ちアスタキサンチンからルテインへの転化機構が成立している. |
言語 | In Japanese with English summary |
入力者 | TN |
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最終更新日 : 2006/03/31