2009(平成21)年4月30日にさけますセンター千歳事業所が石狩市厚田沿岸で行った調査において採捕したサンプルから、3月25日に石狩川上流域の旭川市および愛別町から放流したサケ稚魚を初めて2尾確認しました。
厚田でのサケ幼稚魚生息環境調査は、放流した稚魚の分布状況や生息環境等を把握するために行っているもので、今シーズンは3月下旬から6月中旬までの間で計8回の調査を行っています。
さけますセンターでは放流魚のすべてに耳石温度標識を施しており、この標識によって石狩川上流域からの放流魚と特定しました。
放流時の稚魚の尾叉長は4.5cm、体重は0.79gでしたが、採捕時には、(1)尾叉長6.4cm、魚体重2.07g、(2)尾叉長5.7cm、魚体重1.46gに成長しています。
河口から約150km上流に放流したサケ稚魚は、およそ1ヶ月後には沿岸に到達していることが確認できました。
今後は、耳石を更に詳細に解析して海水移行時期の推定や河川及び沿岸での成長度合いを分析する予定です。 |