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平成16年度さけ・ます資源管理連絡会議の概要

目次 


会議の概要

開催日時

平成16年8月5日(木)10:00〜17:00

開催場所

ホテル ライフォート札幌

参加者

水産庁6(6)名、評価委員会専門委員1(2)名、機関外部評価委員3(2)名、北海道開発局1(0)名、北海道区水産研究所2(2)名、北海道開発土木研究所4(0)名、森林総合研究所1(0)名、道県行政機関13(14)名、道県試験研究機関26(29)名、民間増殖団体58(54)名、漁業団体6(5)名、札幌市豊平川さけ科学館1(0)名、センタ−役職員56(53)名

合計178(167)名 (( )の数値は前年値)

会議内容

主催者を代表して大西理事長から挨拶し、来賓を代表して水産庁増殖推進部中前部長から挨拶を受けたのち、薫田総括部長が座長を務め、議事を進めた。今年度は、本邦系サケ資源評価や技術開発等について5題報告されたほか、「さけ・ます増殖と河川環境」と題した講演を行った。また、演題に関連する情報5題が報告された。なお、サケの来遊状況及びふ化放流状況に関する情報については、資料にまとめて参加者に配付した。

  • 課題

    • 北海道区水産研究所浮魚・頭足類生態研究室の永澤室長から、北太平洋及びベーリング海におけるさけ・ます資源及び海洋環境について、最新の情報が提供された。
    • センターからは、サケ資源の評価についての考え方、評価の精度向上に向けた取り組み、及び本年度の来遊傾向等について報告した(調査研究課:長谷川室長)ほか、耳石温度標識魚の採捕状況について紹介した(調査研究課:川名研究員)。また、平成8年度から実施してきた増殖効率化モデル事業によって得られた、サケ幼稚魚の放流時期と放流サイズの違いによる回帰率の変化に関して、最新の結果を報告した(増殖管理課:藤瀬係長)。
    • 水産庁増殖推進部漁場資源課の神頭資源技術調査官から、近年急激に成長している養殖さけ・ます類の生産状況と将来動向、及び食品安全性等に関する様々な問題点についての情報が提供された。
  • 講演

    •  「さけ・ます増殖と河川環境」と題して、さけ・ます類の河川生活にとって重要な時期である「河川遡上期」と「越冬期」に焦点を絞り、生態的特性と求められる河川環境を明らかにするために取り組まれてきた調査研究結果と、その成果としての資源造成技術開発や環境の保全・改善方策への応用等についての講演を行った(調査研究課:眞山課長)。
  • 「さけ・ます増殖と河川環境」に関する情報提供

    • 富山県水産試験場の田子主任研究員から、富山県神通川におけるサクラマス資源にかかる様々な問題についての情報が提供された。
    • センターから、斜里事業所が中心となって取り組んだサクラマス増殖手法について紹介した(企画課:高橋係長)。
    • 北海道立水産孵化場の伊藤研究主査から、千歳川水系におけるサケの産卵後の死体(ホッチャレ)が、河川生態系において果たしている役割についての知見が紹介された。
    • 山形県枡川鮭生産組合の尾形組合長から、採卵後のサケ親魚を利用して有機肥料を生成し、地域の農業や森林育成に活用している事例が紹介された。
    • 札幌市豊平川さけ科学館の有賀学芸員から、当センターと共同研究を行っている豊平川におけるサケの産卵環境調査によって得られた知見が紹介された。
  • 当センター業務に対する要望及び意見交換等

    • 青森県水産総合研究センター、宮城県定置漁業協会及び石川県水産総合センターから出された要望、意見に対し、担当課長・室長から今後の対応方向等を説明した。また、さけ・ます資源管理連絡会議をより充実させるために、出席者を対象としたアンケート調査を実施した。

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議事次第

  1. 開場
  2. 開会
  3. 主催者挨拶
  4. 来賓挨拶
  5. 課題
    1. 北太平洋におけるサケ資源と海洋環境(水産総合研究センター北海道区水産研究所)
    2. 我が国のサケ資源評価とその精度向上の取り組み(さけ・ます資源管理センター)
    3. 日本産耳石標識サケの放流から回帰まで(さけ・ます資源管理センター)
    4. サケ幼稚魚の放流時期と放流サイズの検討(さけ・ます資源管理センター)
    5. 急成長するサケマス養殖の現状と将来動向(水産庁漁場資源課)
  6. 講演
    1. 「さけ・ます増殖と河川環境」(さけ・ます資源管理センター 眞山調査研究課長)
  7. 「さけ・ます増殖と河川環境」に関する情報提供
    1. 相次ぐ河川環境の変化で神通川のサクラマス漁業は満身創痍(富山県水産試験場)
    2. さけ・ます資源管理センターにおけるサクラマス増殖手法の事例紹介(さけ・ます資源管理センター)
    3. サケのホッチャレが河川生態系で果たしている役割(北海道立水産孵化場)
    4. 採卵後のサケ親魚の周辺流域における再生利用(山形県枡川鮭漁業生産組合)
    5. 豊平川におけるサケの産卵環境調査(札幌市豊平川さけ科学館)
  8. 当センター業務に対する要望及び意見交換
  9. 閉会

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配布資料のダウンロード

  • 発表要旨集pdf535KB
  • 参考資料pdf224KB
    • 近年のサケ資源の来遊状況
    • 平成14年度および近年の北日本におけるサケふ化放流状況

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