NASREC:独立行政法人 水産総合研究センター さけますセンター
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平成19年度さけます関係研究開発等推進特別部会

さけます関係研究開発等推進特別部会報告書

会議責任者 さけますセンター所長

1 会議日時及び場所

  • 平成19年7月31日(火) 9:30〜17:00
     (さけます関係研究開発等推進特別部会-さけます研究部会:9:30〜12:00)
     (さけます関係研究開発等推進特別部会:13:00〜17:00)
  • ホテルライフォート札幌 (札幌市中央区南10条西1丁目)

2 出席者所属機関及び人数

  • さけます関係研究開発等推進特別部会-さけます研究部会:26機関110名
  • さけます関係研究開発等推進特別部会:66機関195名

3 結果の概要

さけます関係研究開発等推進特別部会-さけます研究部会
議題 結果の概要
1 研究発表  参加した16試験研究機関・2大学のうち、道立水産孵化場及び岩手県水産技術センターからサケ幼魚の放流-沿岸滞泳期における初期減耗に関する沿岸調査結果、北海道大学からサケ定置漁業の漁獲物投棄、日本系サケの生物エネルギーモデル、さけますセンターから耳石日周輪によるサケ幼稚魚の降海および成長履歴についての計5課題が報告された。
2 サクラマス分科会報告  平成19年7月30日に同会場にて15機関、54名参加の下に開催されたサクラマス分科会について、各機関が取り組んでいるサクラマス関連事業の概要、サクラマス研究におけるトピック4課題(2機関)の情報提供、次年度以降の予算獲得に向けた研究企画検討の結果概要が報告された。
3 さけます関連プロジェクト研究の紹介  一般交付金プロジェクト研究2課題、民間団体からの受託研究1課題、水産庁受託事業1課題、農林水産技術会議プロジェクト研究2課題について、所管する機関から事業内容や関連機関との分担等について紹介された。

 
さけます関係研究開発等推進特別部会
議題 結果の概要
1 さけます研究部会報告  本日、午前中に行われたさけます研究部会における研究発表、サクラマス分科会報告、さけます関連プロジェクト研究紹介の概要を報告した。
2 さけます関連の情報について
  1. ふ化放流技術向上への取り組み
     採卵授精に用いるサケ親魚の質、光が仔魚に与える影響(養魚池で管理条件)の2課題について、さけますセンターから報告した。
  2. 幼稚魚調査の現状と今後の取り組み
     本州において大きな資源を維持している岩手県の沿岸域での幼稚魚調査について、岩手県水産技術センターから報告され、また、北海道で資源が増大しているオホーツク沿岸域における幼稚魚調査に関して道立水産孵化場から報告された。
  3. サケマス資源の状況
      本年の最新調査データーを下に北太平洋及びベーリング海におけるサケマス資源調査結果が北海道区水産研究所から報告された。また、日本系サケの資源構造として、これまでの年級群毎のサケ資源の回帰結果及び本年度の回帰状況(推定)について、さけますセンターから報告した。
  4. 品質管理・輸出促進に向けた取り組み
     本年度から水産総合研究センター、大学、道県、民間団体、企業等が参画して開始する農林水産研究高度化事業「サケ輸出促進のための品質評価システムの開発と放流技術の高度化」について、北海道工業試験場とさけますセンターから担当分野における事業内容の報告を行った。
     報告に対して、北海道定置漁業協会から、「サケの輸出促進策による国内での加工を含めた消費量への影響」について質問が出され、さけますセンター担当者より、国内の消費分を輸出に回すのではなく、資源量が低下した地域の資源回復や全体的な資源の安定化を図ることにより、国内の消費量を上回る分を対象として輸出を促進し、地域産業を振興する策である旨の回答を行った。
3 さけます特別部会及びさけますセンター業務に対する要望・意見等
  1.  予め配布した調査票により山形県水産試験場から、「サクラマス幼魚の海洋における漁獲問題」について意見が出されており、サクラマス分科会でも関連課題が取り扱われたため、その結果も踏まえ、さけますセンター担当者から本州サクラマスに関する新たな交付金プロ研も開始され、対応可能な分野から取り組む旨の回答を行った。
  2.  会場では、(社)北海道さけ・ます増殖事業協会から「今後、実施予定の耳石標識を用いた放流時期・サイズに関する調査の内容」について質問が出され、さけますセンター担当者から具体的な調査箇所及び調査内容について回答した。また、北海道道立水産孵化場から「本会議の持ち方及び来遊予測の情報提供の在り方」等について意見が出され、座長から改善すべきものについては、次回に向けて検討する旨の回答を行った。
  3.  最後に、会議資料として添付した関係機関が実施する「さけ・ます幼稚魚標識放流結果及び計画」について、さけますセンター担当者より説明を行った。

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議事次第

  1. 挨拶
     水産総合研究センター理事
     水産庁増殖推進部栽培養殖課長
     
  2. さけます研究部会の概要報告(さけますセンターさけます研究部長)
     
  3. ふ化放流技術向上への取り組み
    1. サケ親魚の質が受精卵の発育過程に与える影響
    2. 養魚池の明るさ−光が仔魚に与える影響−
       
  4. 幼稚魚調査の現状と今後の取り組み
    1. 岩手県沿岸におけるサケ幼魚調査について
    2. オホーツク海における春季の沿岸環境とサケ・マス稚幼魚の生態
       
  5. サケマス資源の状況
    1. 北太平洋におけるサケ・マス資源と海洋環境
    2. 日本系サケの資源構造−平成18年秋の回帰状況から言えること−
       
  6. 品質管理・輸出促進に向けた取り組み
    1. サケ輸出促進のための高度化事業における経済研究の視点
    2. 品質分析及び製品管理・供給システムの開発
       
  7. 特別部会及びさけますセンター業務に対する要望及び意見交換

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配布資料のダウンロード

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