石狩川上流域にサケ稚魚50万尾を放流しました
〜石狩川本流サケ天然産卵資源回復試験〜
2010(平成22)年3月24日、さけますセンターでは「石狩川本流サケ天然産卵資源回復試験」として、昨年に引き続き、石狩川上流域の支流、愛別川と忠別川に各25万尾のサケ稚魚を放流しました。
この試験は、石狩川本流上流域のサケ天然産卵資源の回復を図りつつ、人工ふ化放流及び天然産卵の組合せによる持続的な再生産管理方策を検討するため、旭川市周辺でサケ稚魚の放流活動を行っている「大雪と石狩の自然を守る会」など市民団体の協力のもと、
昨年度から開始したもので今年で2年目となります。
今回放流したサケ稚魚は、当センター千歳事業所で飼育された体長4.4cm、体重0.61gの稚魚で、放流魚の回帰を確認するために
各25万尾のうち15万尾にはヒレ切除標識(脂ビレ)を施しています。
また、サケの卵を低水温にさらすことで施標できる耳石温度標識を、50万尾全ての稚魚に施しています。(耳石温度標識についてはさけ・ます資源管理センターニュースNo.7「さけます類の耳石標識:技術と応用」で詳しく説明しています。)前年はこの耳石温度標識によって、さけますセンター千歳事業所が石狩市厚田沿岸で行った調査において採捕したサンプルから、
愛別川および忠別川から放流したサケ稚魚を2尾確認することができました(イベント情報・トピックス:旭川から放流したサケ稚魚を沿岸で初確認)。
忠別川での放流では、今回も多くの市民団体や地域住民に協力していただきました。一緒に放流を行った子供達からは、大きく育って帰ってくるようにと稚魚を励ます声が聞こえました。
この試験では、稚魚の放流を3年間継続し、3年目の2011(平成23)年秋からは回帰魚の確認や天然産卵床の調査を予定しています。
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愛別川での稚魚放流。(放流場所:富沢橋付近)
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忠別川での稚魚放流。(放流場所:ツインハーブ橋付近)
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市民団体や地域住民の方が多数集まりました。
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元気に帰ってきてね!
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皆さんからたくさんのサケに関するご質問をいただきました。
「サケの一生」等のパネルを展示しました。
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